『肉便器病棟』父を救うために堕ちていく少女の物語

ロリ・小柄・ミニ
項目内容
作品名肉便器病棟
作家ZUKI樹
サークル/レーベルMUJIN編集部
出版社ティーアイネット
ジャンル淫乱・ハード系 / 看護婦・ナース / 小柄 / クスコ
配信開始日2025/08/01

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あらすじ

主人公の少女・結愛(ゆあ)は、突如として不幸に見舞われます。父親が交通事故に遭い、昏睡状態となってしまったのです。

そんな中、彼女は病院を経営する母方の伯父の家に引き取られることになります。しかし、そこには残酷な交換条件が待っていました。伯父は父親の治療を続けることと引き換えに、結愛自身の身体を要求したのです。

抗う術を持たない結愛は、その条件を飲み、処女を捧げることになります。それは、事実上の性奴隷として扱われる調教の日々の始まりでした。無垢だった少女が、父を人質に取られた状況下で、次第に快楽と絶望の沼へと沈んでいく様子が描かれています。

本作は、COMIC夢幻転生にて5年にわたり長期連載された「敏感少女(全7話)」を加筆修正し、完全収録した作品です。

魅力と特徴

本作『肉便器病棟』の最大の魅力は、作家・ZUKI樹氏が描く、逃げ場のない状況下での「堕落」と「鬱」の描写にあります。

まず注目すべきは、そのシチュエーションの残酷さです。「父親の命を救うため」という、主人公にとって絶対に断れない弱みを握られた状態での行為は、単なる肉体的な陵辱にとどまらず、精神的な支配をも伴います。伯父という親族からの背徳的な要求、そしてナースという記号的な衣装を身にまとわされながら、自らの尊厳を削り取られていく様子は、読む者の心に重く響く背徳感を与えます。

また、本作は5年という長期連載「敏感少女」をまとめた一冊であるため、主人公・結愛が当初持っていた無垢な心が、調教によってどのように変化し、変貌していったのかという過程をじっくりと追うことができます。拒絶から諦め、そして依存や悦びへと変わっていく心の機微(あるいは崩壊)が、192ページというボリュームの中で丁寧に描かれています。

さらに、レビューにもあるように、メインヒロインだけでなくサブヒロインの描写も含まれており、物語に厚みを持たせています。ZUKI樹氏特有の、小柄で可憐な少女が過酷な運命に翻弄される「鬱勃起・鬱射精不可避」と称されるストーリーテリングは、ハードな展開や精神的な凌辱を好む読者にとって、非常に読み応えのある内容となっています。

単行本ならではの加筆修正や、購入特典としてのペーパーや複製原画などもファンにとっては見逃せないポイントであり、ZUKI樹氏の世界観にどっぷりと浸かりたい方におすすめの一作です。

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